運転中のイヤホン使用は違反?交通法規に沿ったイヤホンの利用方法を紹介

運転中のイヤホン使用は違反?交通法規に沿ったイヤホンの利用方法を紹介

自動車の運転中にイヤホンを使用してもいいのか、疑問に思う方は多いです。運転中にイヤホンを使うと、さまざまなケースで違反となる可能性があります。イヤホンに気を取られて集中力を欠く危険性もあるため、安全の観点から使用を控えるべきです。

この記事では、運転中のイヤホン使用に関する法規制やリスク、対処法を解説します。記事を読めば、運転中の正しい音楽や通話の楽しみ方がわかります

運転中のイヤホン使用は違反になるのか

自動車の運転中にイヤホン使用が交通違反になるかは、一概にいえません。運転中のイヤホン使用は違反になるのか、以下の3パターンから解説します。

  • 道路交通法では明確に禁止されていない
  • 安全運転義務違反になる可能性がある
  • 条例で明確に禁止されている都道府県がある

道路交通法では明確に禁止されていない

2024年8月現在、運転中のイヤホン使用について道路交通法上での言及はないため、装着しているだけでは違反になりません。しかし、イヤホンを使用すると周囲の音が聞こえにくくなり、安全運転を妨げるリスクがあります。イヤホンの使用が交通事故の原因であれば、安全運転義務に違反したと見なされます。

通話に関しても同様で、急な通話に対応する際は安全な場所に停車してください。安全運転に支障をきたす状況では、イヤホンの使用は控えるのが賢明です。

安全運転義務違反になる可能性がある

運転中のイヤホン使用は、道路交通法の安全運転義務違反となる可能性があります。イヤホンをして音楽の視聴や通話を行うと、周囲の重要な音を聞き逃すリスクが高まるからです。音が聞こえず適切な対処が行えないと、運転者の義務を怠ることになり、過料を科せられます。

イヤホンの使用により、クラクションや緊急車両のサイレンが聞こえなかった場合、交通事故へとつながる危険性があります。安全運転に集中するために運転中はイヤホンの使用を避け、常に周囲の状況を把握するよう心掛けましょう。

条例で明確に禁止されている都道府県がある

都道府県によっては、条例で運転中のイヤホン使用が明確に禁止されています。条例で禁止されているにもかかわらず無視してイヤホンを使用すると、過料や減点などを科せられる可能性があります。運転する際は、都道府県の条例を確認してください。

東京都では「東京都道路交通規則」により、運転中のイヤホン使用が明確に禁止されています。違反した場合、5万円以下の過料が科せられるため、注意が必要です。
»東京都道路交通規則(外部サイト)

(5) 高音でカーラジオ等を聞き、又はイヤホーン等を使用してラジオを聞く等安全な運転に必要な交通に関する音又は声が聞こえないような状態で車両等を運転しないこと。ただし、難聴者が補聴器を使用する場合又は公共目的を遂行する者が当該目的のための指令を受信する場合にイヤホーン等を使用するときは、この限りでない。

条例は改正されるため、最新の情報を確認しましょう。基本的に運転中のイヤホン使用は控えるべきです。

運転中のイヤホン使用の危険性

運転中のイヤホン使用が安全運転に支障をきたす原因は、大きく分けて以下の3点です。

  • 周囲の音に気づきにくくなる
  • 車両や通行人の発見が遅れる
  • 集中力が低下する

周囲の音に気づきにくくなる

イヤホンを使用するとクラクションやサイレンなどの音が遮断され、周囲の状況がわかりにくくなります。歩行者や自転車が立てる小さな音も捉えにくくなり、緊急時の判断が遅れ重大な事故につながる危険性が高くなります。視界が悪い夜間は聴覚からの情報が重要なので、音が遮断されることによる危険は大きいです。

夜間は人体車両事故の割合が、昼間と比較して約2.2倍高くなるデータがあります。夜間走行は危険度が高いので、慎重な運転を行う上でイヤホンの使用は止めるべきです。
»鳥取県・とりネット(外部サイト)

運転中のイヤホン使用は、総合的な危険察知能力を低下させ運転の安全性を損ないます。
» 骨伝導とは?音が聞こえる仕組み

車両や通行人の発見が遅れる

運転中にイヤホンで音楽の視聴や通話を行うと、注意が散漫になり車両や通行人の発見が遅れる可能性が高いです。夜間や雨天時は視界が悪くなるため歩行者に気づきにくく、イヤホンに気を取られると大変危険です。

自転車やオートバイなどの小さな乗り物は発する音が小さく、イヤホンをしていると接近に気づきにくいという問題もあります。事故の防止を重視するならば、運転中のイヤホン使用は避けましょう。

集中力が低下する

イヤホンをつけたまま運転すると集中力が低下し、運転の安全性が損なわれます。イヤホンからの音楽や音声により脳の情報処理能力が分散され、運転に重要な音を見落とすリスクが高まります。運転の集中力の喪失は、ときとして重大な事故を引き起こしかねません。

運転中は正確な操作や周囲への迅速な対応が求められるので、集中力を維持することが重要です。聴力を奪い集中力を損なうイヤホンの使用は、運転中は止めましょう。

運転中のイヤホン使用が違反になるケース

以下の6つのケースで運転中のイヤホン使用が違反になるか解説します。

  • 片耳でイヤホンを使っていた
  • ワイヤレスイヤホンを使っていた
  • マイク付きイヤホンで通話していた
  • 小さな音量でイヤホンを使っていた
  • 赤信号で停止中にイヤホンを使っていた
  • 自転車に乗るときにイヤホンを使用していた

片耳でイヤホンを使っていた

片耳でイヤホンを使うと耳を完全にふさがないため、一見安全に思えます。イヤホンはたとえ片耳であっても集中力を損なわせ、事故につながるリスクが高まるため危険です。都道府県によっては、片耳イヤホンでも両耳イヤホン同様に条例で禁止されています。運転中は周囲に十分注意を払い、安全第一で行動することが重要です。

片耳であっても安全運転義務違反になる可能性があるため、イヤホンの使用は控えましょう。

ワイヤレスイヤホンを使っていた

ワイヤレスイヤホンに関しても、道路交通法による明確な規制はありません。ワイヤレスイヤホンであればケーブルが邪魔にならず、安全性に問題はなく思えます。しかし、無線接続であっても運転中のリスクは無視できません。有線イヤホン同様に、安全運転義務違反になる可能性があります。

ワイヤレスでも聴覚を阻害することに変わりなく、注意が散漫になり危険です。安全への配慮のため、運転中のワイヤレスイヤホンの使用は控えましょう

マイク付きイヤホンで通話していた

マイク付きイヤホンを使い通話しながら運転するのは、集中力が低下する要因となり危険です。通話相手との会話に気を取られて注意が散漫になり、他の車両や歩行者に気づくのが遅れるリスクがあります。マイク付きイヤホンを使用したハンズフリー通話でも、安全運転義務違反と判断されるケースがあります

通話が必要な場合、安全な場所に停車した後に行うのが賢明です。

小さな音量でイヤホンを使っていた

イヤホンを耳に装着すること自体が外部の音を遮断させるため、音が小さくとも運転中のイヤホン使用は危険です。万が一事故を起こした場合は音量に関係なく、使用自体が問題となる可能性が高くなります。

事故を起こさなくとも、外部からはイヤホン装着の有無しか判断できないため、取り締まりの対象となる可能性があります。安全を確保して運転に集中するために、イヤホンの装着自体を控えることが賢明です。

赤信号で停止中にイヤホンを使っていた

赤信号で停止していたとしても、エンジンを切っていない状態では運転中と見なされます。イヤホンを使っていると、交通の流れや緊急車両の接近に気づきにくくなります。停止中でも安全確認の義務は生じるため、注意が必要です。

信号の切り替えに対する反応が遅れたり、発進時の運転操作を誤ったりすると重大な事故につながる可能性があります。停止中であったとしても、安全性の観点からイヤホン使用は避けるべきです。

自転車に乗るときにイヤホンを使用していた

自転車であっても、走行中のイヤホン使用は安全運転義務違反になります。自転車は自動車と比較して、けがのリスクが大きいので注意が必要です。事故の状況によっては、重大な死亡事故につながります。2024年8月現在、イヤホンを使用しながらの自転車の運転に対して、明確な罰則はありません。

しかし、都道府県ごとに条例で罰則が決められている地域も多く、過料を科せられる可能性もあります。安全運転義務に違反しないために、運転中のイヤホンの使用は控えましょう。自転車は免許が不要で誰でも運転できますが、自身でルールや条例を把握し安全に走行しなくてはいけません。

安全第一で運転することで、より快適に自転車を活用できます。
» イヤホンの種類と選び方

運転中にイヤホンを使わない方法

運転中にイヤホンを使わずに音楽や通話を楽しむ方法は、大きく分けて以下の2種類です。

  • 車載スピーカーを使用する
  • スマホやタブレットで音楽を流す

車載スピーカーを活用する

車内で音楽や通話を最大限楽しみたければ、車載スピーカーを使用してください。車載スピーカーは、車内での使用に最適化された再生機器です。

運転を阻害せず以下のように活用できます。

  • ハンズフリー通話機能で安全に電話する
  • カーステレオを利用してラジオやCDから音楽を楽しむ
  • 音声認識機能を使って運転中でも安全に操作する
  • イコライザー設定で音質を自分好みに調節する
  • 前席と後席で異なる音源を流すデュアルゾーン機能を使う

単純に音楽や通話を楽しむだけでなく、音質や操作のしやすさにこだわりを持つ人にも車載スピーカーはおすすめです。車載スピーカーを利用すれば、快適なドライブが楽しめます。
» ながらイヤホンで安全に音楽を楽しもう!

スマホやタブレットで音楽を流す

運転中に音楽や通話を楽しむのに、もっとも手軽な方法はスマホやタブレットを使用することです。内蔵スピーカーを使うことで簡単に音楽や通話を流せますが、音質はそれなりです。良い音質を求める場合、FMトランスミッターや車のスピーカーシステムに接続しましょう。

スマホやタブレットで音楽を再生する際に便利なのが、音楽ストリーミングサービスのアプリです。以下のようなアプリを使うことで、膨大な曲目からプレイリストを作成して音楽を流せます。

  • Spotify
  • Apple Music
  • Amazon Music
  • LINE MUSIC
  • YouTube Music

イヤホンを使用せずに安全に音楽を楽しむ方法を知っておけば、運転中も快適に過ごせます

運転中のイヤホン使用のよくある質問

運転中のイヤホン使用に関するよくある質問と回答3つをまとめたので、参考にしてください。

  • 片耳だけイヤホンを使うのは違反になる?
  • 音量を下げてイヤホンを使えば違反にならない?
  • ヘルメット型のヘッドセットは使ってもいい?

片耳だけイヤホンを使うのは違反になる?

片耳イヤホンが違反になるか否かは状況で異なります。片耳であっても運転中にイヤホンを装着すると、安全運転に重要な音を聞き逃すリスクが増大し危険です。状況によっては安全運転義務違反となり、罰則を受ける可能性があります。都道府県によっては条例で、いかなるイヤホンの使用も禁じられている場合もあります

よく走行する地域での法規制を事前に確認しておきましょう。

音量を下げてイヤホンを使えば違反にならない?

イヤホンの音量を下げても、運転中の使用は安全運転義務違反となる点は変わりません。注意が散漫になることに、音量の大小は関係ないからです。音量がゼロだとしても、取り締まりの対象になる可能性を留意してください。交通安全を守るためにも、運転中はいかなるイヤホンの使用は避けるべきです。

ヘルメット型のヘッドセットは使ってもいい?

自転車やバイクの乗車中にヘルメット型のヘッドセットを使用することは、基本的に可能です。ヘルメット型のヘッドセットはヘルメットに内蔵されたスピーカーが耳をふさがず、安全性が考慮されています。バイク乗りの間では、ハンズフリー通話の利便性でもメリットがあり人気です。

安全に運転するために、音楽は周囲状況を把握できる低音量で流しましょう。特定の国や地域では、ヘルメット型のヘッドセットの使用が禁止されている場合があるため、乗車前に規制を確認することも重要です。常に安全を最優先し、規制を守りつつヘルメット型のヘッドセットを利用してください。
» 自転車に乗りながらのイヤホンが違反になるのか詳しく解説!

まとめ

運転中のイヤホン使用は道路交通法で明確に禁止されていないものの、安全運転義務違反にあたる可能性が高くなります。都道府県によっては条例で禁止されており、状況次第で罰則の対象となります。片耳使用や音量を下げた使用であっても違反となるケースがあるため、運転中にはイヤホンの使用を止めましょう。

イヤホンの代わりに車載スピーカーやスマホのスピーカーを活用すれば、安全に音楽や通話を楽しめます。運転中のイヤホン使用に関する疑問や不安がある場合は、最新の交通ルールを確認することが重要です。安全を最優先に考えましょう。

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たっきー
たっきー

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